フランスのワインの産地で有名なボルドー。
そのぶどう作りに必要な農薬の代わりに銅イオンを利用しています。
この実りを支えているのは銅イオンです。微量の銅がぶどうの粒を包み込み、持続性のある抗菌性でぶどうを病害から守ります。このぶどうを皮ごと使うのが赤ワイン、銅イオンの安全性が古くから伝統で保障されています。
給水・湯を初めとして暮らしを支えるライフラインにはさまざまな種類の配管が使われています。その配管の抗菌力を比較したところ、銅管はすぐれた抗菌力をはっきすることが実験で明らかになっています。
19893年、スイスの植物会社ネーゲリーは千万分の1というわずかな銅イオンが藻類を劇的に死滅させる殺菌作用、微量金属作用を発見しました。
従来の化学薬品とは違い、銅イオンの殺菌メカニズムは、安全で幅広い効果をもたらす、昔からある最新の殺菌方法として脚光を浴びつつあります。
あるもやし会社の栽培の時に銅イオン水をわずかな濃度で入れ栽培しました。そして出荷前に規約で消毒・殺菌をする事が定められているが、通常は塩素だったのを銅イオン水に変えました。すると日数が経ってもしおれないでシャキシャキしているのです!
銅イオン水は人体や環境、植物にもやさしいので安心して使えます。
銅は、赤褐色の色合いをしていますが、これが大気中で雨露に当たると緑色の被膜ができます。これが緑青(ろくしょう)で、科学的には塩基性炭酸銅といわれる化合物で、サビの一種です。
東京大学得学部衛生学教室による「銅の衛生学的研究」では、長期の動物実験により緑青は毒ではないことを結論付けました。そしてこの調査結果をふまえ行われた厚生省(現厚生労働省)の3年間にわたる研究の結果、昭和59年(1984)年8月に緑青は毒物や劇物に含まれるような有害物ではないことが認められました。
かつて緑青は、教科書や百科事典にも有毒と記載され、間違って教育されてきた経緯があります。
東京大学医学部衛生学教室の元教授は、「緑青のグリーンが毒々しく見えたから、いつのまにか毒だと信じ込んでしまったのではないでしょうか」と語っています。古くは古代エジプト時代から人々に使用されてきた銅。
その永い歴史のなかで、緑青によって生命がおびやかされたことはありません。いたずらに恐れたり、心配する必要はないのです。人と銅との長い歴史がそれを証明しています。